第3回言語聴覚士国家試験問題と解答


     【平成13年3月25日】

     『 午前の部 ( 9:30〜12:00 ),全100題 』



         




   問題 1 介護保険制度の保険者はどれか。

   1.国

   2.都道府県

   3.市町村

   4.医療保険者

   5.年金保険者

   <解答例>:3

   問題 2 職業病はどれか。

   1.気管支喘息

   2.じん肺

   3.水俣病

   4.慢性ヒ素中毒

   5.イタイイタイ病

   <解答例>:2

   問題 3 鰓弓神経に含まれないのはどれか。

   1.顔面神経

   2.舌咽神経

   3.迷走神経

   4.副神経

   5.舌下神経

   <解答例>:5

   問題 4 器官と胚葉との組合せで誤っているのはどれか。

   1.副腎髄質―外胚葉

   2.甲状腺―外胚葉

   3.消化管上皮―内胚葉

   4.消化管平滑筋―中胚葉

   5.血管―中胚葉

   <解答例>:2

   問題 5 健常成人の安静閉眼覚醒時に出現する最も典型的な脳波はどれか。

   1.α波

   2.β波

   3.γ波

   4.θ波

   5.δ波

   <解答例>:1

   問題 6 ヒトの細胞内液に含まれるイオンで最も多いのはどれか。

   1.ナトリウム

   2.カリウム

   3.カルシウム

   4.マグネシウム

   5.クロール

   <解答例>:2

   問題 7 最大の運動時に血流が増加する臓器・組織はどれか。

   1.皮膚

   2.大脳

   3.肺

   4.肝臓

   5.腎臓

   <解答例>:3

   間題 8 循環性障害でないのはどれか。

   1.充血

   2.うっ血

   3.貧血

   4.虚血

   5.出血

   <解答例>:3

   間題 9 染色体異常があるのはどれか。

   1.血友病

   2.糖尿病

   3.ダウン症候群

   4.筋ジストロフィー

   5.フェニールケトン尿症

   <解答例>:3

   間題 10 言語発達の遅れをきたすのはどれか。

   a.先天性風疹症候群

   b.熱性痙攣(単純型)

   c.純粋小発作(欠神発作)

   d.点頭てんかん

   e.ランドー・クレフナー症候群

   1.a、b、c   2.a、b、e  3.a、d、e  4.b、c、d   5.c、d、e

   <解答例>:3

   問題 11 健康な1歳児について誤っているのはどれか。

   1.母と他人とを区別する。

   2.コップで水が飲める。

   3.階段を歩いて昇る。

   4.欲しい物を指さす。

   5.名前を呼ぶと振り向く。

   <解答例>:3

   問題 12 言語の遅れを示す児について正しい組合せはどれか。

   a.難聴―周囲に対する関心・反応がある。

   b.難聴―発声は正常である。

   c.自閉症―運動発達が遅れる。

   d.脳性麻痺―構音障害を伴うことはない。

   e.精神遅滞―周囲に対する関心・反応が鈍い。

   1.a、b  2.a、e  3.b、c   4.c、d  5.d、e

   <解答例>:2

   問題 13 成長について誤っているのはどれか。

   1.小児の身長の伸びは0〜1歳で著しい。

   2.1歳児の体重は約5kgである。

   3.重症な心疾患では成長障害が起こる。

   4.被虐待児では成長障害が起こる。

   5.妊娠中毒症が強いと子宮内発育不全が起こる。

   <解答例>:2

   問題 14 頭痛について誤っている組合せはどれか。

   1.片頭痛―前兆

   2.群発頭痛―結膜充血と流涙

   3.緊張型頭痛―前頭部の拍動性頭痛

   4.くも膜下出血―突発性頭痛

   5.髄膜炎―項部硬直

   <解答例>:3

   問題 15 高齢者の廃用症候群について正しい組合せはどれか。

   a.骨萎縮―体重負荷と筋収縮の欠如

   b.尿路結石―過度の水分摂取

   c.静脈血栓症―尿路感染

   d.褥瘡―長時間の圧迫

   e.起立性低血圧―臥床の継続

   1.a、b、c  2.a、b、e  3.a、d、e  4.b、c、d  5.c、d、e

   <解答例>:3

   問題 16 厚生省特定疾患治療研究事業の対象疾患でないのはどれか。

   1.アルツハイマー病

   2.クロイツフェルト・ヤコブ病

   3.スモン

   4.ハンチントン舞踏病

   5.パーキンソン病

   <解答例>:1

   問題 17 伝播性の痴呆症はどれか。

   a.クロイツフェルト・ヤコブ病

   b.ピック病

   c.ビンスワンガー型脳症

   d.ウェルニッケ脳症

   e.エイズ脳症

   1.a、b  2.a、e  3.b、c  4.c、d  5.d、e

   <解答例>:2

   問題 18 鼓膜穿孔を伴う難聴疾患はどれか。

   1.滲出性中耳炎

   2.中耳真珠腫

   3.耳管開放症

   4.耳硬化症

   5.グロムス腫瘍

   <解答例>:2

   問題 19 メニエール病について正しいのはどれか。

   1.純音聴力検査で高音域が変動する。

   2.めまい発作時に垂直性眼振がみられる。

   3.前庭機能の廃絶がみられる。

   4.補充現象が陽性となる。

   5.自記オージオメトリーでJerger V型となる。

   <解答例>:4

   問題 20 慢性副鼻腔炎で誤っているのはどれか。

   a.蝶形骨洞に多い。

   b.中鼻道に膿性鼻汁がみられる。

   c.鼻茸を形成する。

   d.嗅覚障害を生じる。

   e.鼻出血が反復する。

   1.a、b  2.a、e  3.b、c  4.c、d  5.d、e

   <解答例>:2

   問題 21 嗄声を呈さない疾患はどれか。

   1.声帯溝症

   2.喉頭炎

   3.大動脈弓症候群

   4.睡眠時無呼吸症候群

   5.下咽頭癌

   <解答例>:4

   問題 22 誤っているのはどれか。

   1.鉄欠乏性貧血は食事摂取量の低下で発症する。

   2.白血病は加齢によって発病率が低下する。

   3.再生不良性貧血では出血傾向が生じる。

   4.成人T細胞白血病はウイルス感染によって発症する。

   5.多発性骨髄腫の初発症状には疼痛がある。

   <解答例>:2

   問題 23 炎症所見でないのはどれか。

   a.CRP値の上昇

   b.赤沈値の上昇

   c.LDLコレステロール値の上昇

   d.γ-GTP値の上昇

   e.白血球数の増多

   1.a、b  2.a、e  3.b、c  4.c、d  5.d、e

   <解答例>:4

   問題 24 誤っている組合せはどれか。

   1.意識レベル―3・3・9度方式

   2.胃・十二指腸潰瘍―コールタール様便

   3.喘息発作―夜間から明け方

   4.低血圧―アンギオテンシン変換酵素阻害

   5.狭心症発作―持続30分以内

   <解答例>:4

   問題 25 精神分裂病で誤っているのはどれか。

   1.全人口の0.7%程度存在する。

   2.破瓜型、緊張型、妄想型に分類される。

   3.加害的関係妄想が多い。

   4.自己と外界との境界があいまいとなる。

   5.独話がみられる。

   <解答例>:3

   問題 26 誤っているのはどれか。

   1.躁うつ病は50歳以上で発症する。

   2.うつ病では脳内アミン代謝障害がある。

   3.軽症のうつ病では身体症状を訴える。

   4.うつ病の治療には休養が必要である。

   5.軽症のうつ病では自殺の心配がある。

   <解答例>:1

   問題 27 誤っている組合せはどれか。

   a.Watson―精神分析

   b.Jung―自律訓練

   c.Selye―ストレス学説

   d.Cannon―ホメオスターシス

   e.森田―自己の症状の受容

   1.a、b  2.a、e  3.b、c  4.c、d  5.d、e

   <解答例>:1

   問題 28 皮膚移植について誤っているのはどれか。

   1.培養表皮移植には自家培養と同種培養とがある。

   2.母から子への移植は同種移植である。

   3.同種移植は最終的には脱落する。

   4.全層植皮とは真皮全層を含めた厚い植皮である。

   5.薄い遊離植皮は厚いものより生着し難い。

   <解答例>:5

   問題 29 口唇裂形成術に関係ないのはどれか。

   1.口輪筋の接合

   2.キューピット弓の対称性

   3.鼻腔底の形成

   4.真皮縫合

   5.ハムルスの切断

   <解答例>:5

   問題 30 口蓋裂形成術に関係ないのはどれか。

   1.ミラード法

   2.ランゲンベック法

   3.プッシュバック法

   4.ペルコ法

   5.ウォーディル法

   <解答例>:1

   問題 31 誤っている組合せはどれか。

   1.筋力測定―スパイロメトリー

   2.片麻痺―Brunnstrom法

   3.新生児からの運動発達変容―Milani-Comparttiの発達チャート

   4.麻痺性運動障害―促通手技

   5.筋活動―バイオフィードバック法

   <解答例>:1

   問題 32 歯について正しいのはどれか。

   a.歯と歯槽骨との間には歯根膜線維がある。

   b.エナメル質は象牙質より硬い。

   c.象牙質は無機質を95%含有している。

   d.歯髄は神経組織によって満たされている。

   e.セメント質は象牙質より軟らかい。

   1.a、b、c  2.a、b、e  3.a、d、e  4.b、c、d  5.c、d、e

   <解答例>:2

   問題 33 口腔習癖について正しいのはどれか。

   a.吸指癖で最も多いのは母指吸引癖である。

   b.吸指癖は4歳以降に増加する。

   c.咬爪癖は6歳までに消失する。

   d.歯列不正の原因にはならない。

   e.吸指癖は適切な指導によって改善できる。

   1.a、b  2.a、e  3.b、c  4.c、d  5.d、e

   <解答例>:2

   問題 34 口蓋裂の矯正歯科治療について誤っているのはどれか。

   1.矯正治療は言語治療終了後に開始する。

   2.矯正装置を装着後、構音障害の有無について調べる。

   3.口蓋瘻孔の閉鎖と併行して矯正を行う。

   4.育成医療制度の適用を受けられる。

   5.顎裂部骨移植によって上顎犬歯の萌出を図る。

   <解答例>:1

   問題 35 両側性顎関節脱臼でみられないのはどれか。

   1.閉口障害

   2.鼻唇溝消失

   3.顎の側方偏位

   4.耳珠前方の陥凹

   5.構音障害

   <解答例>:3

   問題 36 誤っている組合せはどれか。

   1.ツチ骨―鼓膜

   2.アブミ骨―正円窓

   3.耳管―上咽頭

   4.乳突蜂巣―中耳含気腔

   5.コルチ器―蝸牛

   <解答例>:2

   問題 37 誤っている組合せはどれか。

   1.鼓膜―音響インピーダンス整合

   2.耳管―中耳腔の換気

   3.蝸牛―音響信号の感知

   4.半規管―頭の回転の感知

   5.耳石器―内耳液圧の調整

   <解答例>:5

   問題 38 鼓膜・耳小骨の全欠損の聴力で正しいのはどれか。

   1.10dBの難聴

   2.20dBの難聴

   3.40dBの難聴

   4.80dBの難聴

   5.全周波数スケールアウト

   <解答例>:3

   問題 39 誤っている組合せはどれか。

   1.鼓膜の穿孔―骨導聴力の低下

   2.中耳腔の液貯留―気導聴力の低下

   3.蝸牛感覚細胞障害―補充現象陽性

   4.脳幹聴覚路障害―両耳聴の障害

   5.聴皮質障害―語音聴取能低下

   <解答例>:1

   問題 40 一次運動野皮質について誤っているのはどれか。

   a.足支配領域は中心傍小葉にある。

   b.Betz巨大錐体細胞は第5層に存在する。

   c.顔面支配領域は手支配領域の下方にある。

   d.眼球運動支配領域が含まれる。

   e.第4層に顆粒細胞の密な層がある。

   1.a、b  2.a、e  3.b、c  4.c、d  5.d、e

   <解答例>:5

   問題 41 神経伝導について正しいのはどれか。

   a.有髄線維の伝導速度は無髄線維より遠い。

   b.カルシウムイオンの軸索内流入が活動電流を生じる。

   c.自然状況下では軸索末端から細胞体に向かって生じる。

   d.体温が低下すると伝導速度が増大する。

   e.局所麻酔薬によってブロックされる。

   1.a、b  2.a、e  3.b、c  4.c、d  5.d、e

   <解答例>:2

   問題 42 骨格筋支配運動神経終末の神経伝達物質はどれか。

   1.アセチルコリン

   2.グルタミン酸

   3.セロトニン

   4.ドパミン

   5.ノルアドレナリン

   <解答例>:1

   問題 43 視床病変で生じないのはどれか。

   1.健忘

   2.感覚鈍麻

   3.失語

   4.呼吸停止

   5.意識障害

   <解答例>:4

   問題 44 正しいのはどれか。

   1.内舌筋は下顎内面に付着している。

   2.外舌筋の運動は舌神経支配である。

   3.舌先を左に移動させるときは右側の外舌筋が活動する。

   4.母音生成時には外舌筋の活動が抑制される。

   5.オトガイ舌筋には舌を後下方に引く作用がある。

   <解答例>:3

   問題 45 正しいのはどれか。

   1.パラトグラフィは舌の表面を乾燥させてから実施する。

   2.ストロボスコピーでは光源が声帯振動数に応じて点滅する。

   3.ファイバースコピーは仰臥位の患者に対して禁忌である。

   4.喉頭筋電図検査では電極が不要である。

   5.喉頭鏡検査では安静呼吸時の声帯観察が不可能である。

   <解答例>:2

   問題 46 正しいのはどれか。

   1.左咽頭筋麻痺では発声時に咽頭後壁が右方に動く。

   2.左舌下神経麻痺では舌挺出時に舌先が右方に偏位する。

   3.右片麻痺では右声帯麻痺が起こる。

   4.大動脈瘤手術後の高度嗄声では右反回神経麻痺を疑う。

   5.左顔面神経麻痺では右口角からの流涎が起こる。

   <解答例>:1

   問題 47 正しいのはどれか。

   1.声帯振動の振幅が増すにつれて声の強さは増大する。

   2.嚥下第2期には声門開大筋の活動が高まる。

   3.呼気努力が増すにつれて声門下圧は低下する。

   4.高い声を出すと輪状甲状筋の活動は低下する。

   5.地声で強い声を出すと声門閉鎖時間は延長する。

   <解答例>:5

   問題 48 心理学的測定法について誤っている組合せはどれか。

   1.調整法―比較刺激の連続可変

   2.恒常法―比較刺激のランダム提示

   3.極限法―比較刺激の特定方向への段階的提示

   4.適応法―比較刺激提示条件の被験者による変更

   5.多肢選択法―比較刺激のラテン方格による提示

   <解答例>:4

   問題 49 正しいのはどれか。

   1.名義尺度上の測定値は平均値を求めることができる。

   2.間隔尺度上の測定値は比率を求めることができる。

   3.序数尺度上の測定値は標準偏差を求めることができる。

   4.比率尺度上の測定値は四則演算ができる。

   5.対数間隔尺度上の測定値は零点からの距離を求めることができる。

   <解答例>:4

   問題 50 誤っているのはどれか。

   1.社会調査で用いられる質問紙は標準化されている。

   2.社会調査にSemantic Differential(SD法)を用いることができる。

   3.社会調査結果の分析に多次元尺度法を用いることができる。

   4.社会調査に一対比較法を用いることができる。

   5.質問紙法では質問の順序が結果に影響する。

   <解答例>:1

   問題 51 誤っているのはどれか。

   a.測定の反復によって測定の信頼性を知ることができる。

   b.再テストは測定の妥当性を確認する方法である。

   c.相関係数によって変数間の因果関係を知ることができる。

   d.妥当性には内容妥当性、基準関連妥当性が含まれる。

   e.テストの標準化のためにはテストの妥当性の検証が必要である。

   1.a、b 2.a、e 3.b、c 4.c、d 5.d、e

   <解答例>:3

   問題 52 多次元の属性はどれか。

   1.照度

   2.色彩

   3.硬度

   4.音圧

   5.温度

   <解答例>:2

   問題 53 ビネー式知能検査について誤っているのはどれか。

   1.問題の配列は年齢別になっている。

   2.田中ビネー式検査、鈴木ビネー式検査がある。

   3.結果は精神年齢で表される。

   4.ビネー式による知能指数は偏差IQと呼ばれる。

   5.ビネー式による知能指数は知能の発達の程度を表す。

   <解答例>:4

   問題 54 投影法の心理検査はどれか。

   a.内田クレペリン検査

   b.ストループ・テスト

   c.TAT

   d.P-Fスタディ

   e.文章完成テスト

   1.a、b、c  2.a、b、e  3.a、d、e  4.b、c、d  5.c、d、e

   <解答例>:5

   問題 55 行動療法の技法はどれか。

   a.オぺラント法

   b.系統的脱感作療法

   c.自由連想法

   d.夢分析

   e.ゲシュタルト療法

   1.a、b  2.a、e  3.b、c  4.c、d  5.d、e

   <解答例>:1

   問題 56 認知療法の考え方について誤っているのはどれか。

   1.抑うつの維持には古典的条件づけの原理が働く。

   2.抑うつ的な推論の誤りに恣意的推論がある。

   3.自己批判的な思考を自己擁護的な思考に置き換える訓練をする。

   4.DRDT(非機能的思考記録票)は自動思考の変容に役立つ。

   5.軽度のうつ病においては薬物療法と同等以上の効果があり得る。

   <解答例>:1

   問題 57 精神分析療法について誤っているのはどれか。

   1.無意味に思われる症状にも意味があると考える。

   2.自由連想法は防衛をゆるめ治療的退行を導くのに有効である。

   3.外傷体験を再生させ、うっ積した感情の抑制を図ることを目指す。

   4.抵抗分析によって患者の自我防衛機制のあり方を分析することができる。

   5.転移分析によって患者の幼児期の親子関係を明らかにできる。

   <解答例>:3

   問題 58 パーソナリティの考え方について誤っている組合せはどれか。

   1.Erikson―生涯発達

   2.Guilford―自我防衛機制

   3.Norman―性格5因子論

   4.Jung―向性理論

   5.Kretschmer―気質類型

   <解答例>:2

   問題 59 新生児期の自発的微笑について正しいのはどれか。

   a.社会的微笑より早くみられる。

   b.出生後間もなくみられる。

   c.まどろんでいる時にみられる。

   d.親しみのある人に対してみられる。

   e.人見知りより後にみられる。

   1.a、b、c  2.a、b、e  3.a、d、e  4.b、c、d  5.c、d、e

   <解答例>:1

   問題 60 観察学習について正しいのはどれか。

   1.好きな人のようになりたいと思ってその行動を模倣する。

   2.賞を与えられることによって行動の出現が安定する。

   3.罰を与えられることによって悪い習慣を除去する。

   4.同性の友達と集団を組んで行動する。

   5.他者の行動をモデルとして学習する。

   <解答例>:5

   問題 61 誤っている組合せはどれか。

   1.Erikson―自己同一性の理論

   2.Lorenz―認知段階の理論

   3.Piaget―知能発達の研究

   4.Ainsworth―愛着の測定法

   5.Gesell―発達の成熟説

   <解答例>:2

   問題 62 正しいのはどれか。

   1.乳児は相手の表情に対応して反応できる。

   2.感情は知的な働きを妨げることが多い。

   3.感情の表出の仕方はどの社会でも同じである。

   4.乳児は感情を表情に表わすことはできない。

   5.感情と知的作用とは互いに無関係である。

   <解答例>:1

   問題 63 誤っている組合せはどれか。

   1.乳児期―感覚運動的知能

   2.幼児期―前操作的知能

   3.児童期―ギャングエイジ

   4.青年期―具体的操作

   5.成人期―精神的自立

   <解答例>:4

   問題 64 正しいのはどれか。

   a.色彩知覚は網膜の周辺部ほど劣化する。

   b.視覚以外の感覚では知覚恒常性は生じない。

   c.運動視差は平衡感覚の主な要因である。

   d.単眼視でも奥行き知覚は可能である。

   e.多義図形では図と地との反転現象が生じる。

   1.a、b、c  2.a、b、e  3.a、d、e  4.b、c、d  5.c、d、e

   <解答例>:3

   問題 65 正しいのはどれか。

   1.連続的強化は部分的強化より反応が消去されにくい。

   2.実験神経症は強化を長期間反復することによって生じる。

   3.運動技能の学習では負の転移が生じやすい。

   4.古典的条件づけにおける条件刺激は予報的信号の機能を持つ。

   5.潜在学習では無条件刺激だけを反復提示する。

   <解答例>:4

   問題 66 適切でない組合せはどれか。

   1.把持(保持)曲線―忘 却

   2.プライミング―潜在記憶

   3.新近効果―短期記憶

   4.作動記憶―長期記憶

   5.顕在記憶―エピソード記憶

   <解答例>:4

   問題 67 正しいのはどれか。

   1.自由再生の系列位置効果では最終項目の成績が低下する。

   2.精緻化の手続きを行うと長期記憶の保持に混乱が生じる。

   3.順向抑制とは先行の記憶が後行の学習によって阻害されることである。

   4.感覚情報保存(SIS)によって刺激情報は長期間保持される。

   5.健常成人の短期記憶容量は数字の場合は7項目前後である。

   <解答例>:5

   問題 68 正しいのはどれか。

   1.機能の固着が生じることによって問題解決が促進される。

   2.洞察による問題解決では解が突然出現する。

   3.スキーマは膨大な情報を処理する際に妨害的要因となる。

   4.イメージは知識の貯蔵に利用されない。

   5.動作的な表象作用は課題の解決を阻害する。

   <解答例>:2

   問題 69 正しいのはどれか。

   a.言語音の弁別は喃語の出現以前に可能である。

   b.対象物の永続性の概念は学齢期になるまで形成されない。

   c.遅延反応の遅延時間は発達につれて減少する。

   d.短期記憶の記憶範囲は年齢を通して一定である。

   e.視知覚には知識に依存しない自動的な過程が存在する。

   1.a、b  2.a、e  3.b、c  4.c、d  5.d、e

   <解答例>:2

   問題 70 日本語の母音「ア」を他の母音から区別する音韻特徴はどれか。

   1.有声

   2.非鼻音

   3.前舌

   4.奥舌

   5.広母音

   <解答例>:5

   問題 71 国際音声記号における子音の分類基準でないのはどれか。

   1.声道における狭めの位置

   2.鼻腔と口腔との結合の有無

   3.気流生成の手段

   4.声帯振動の有無

   5.喉頭の上下位置

   <解答例>:5

   問題 72 複合語形成において生じる音韻現象はどれか。

   1.連濁化

   2.無声化

   3.口蓋化

   4.鼻音化

   5.促音化

   <解答例>:1

   問題 73 日本語のアクセントについて誤っているのはどれか。

   1.語について定まっている。

   2.ピッチによって伝達される。

   3.意味の相違に関係する。

   4.明らかな方言差が存在する。

   5.実質語にだけアクセントがある。

   <解答例>:1

   問題 74 母音の無声化が生じにくい語はどれか。

   a.「意 志」

   b.「健 康」

   c.「抽 象」

   d.「失 敗」

   e.「始 末」

   1.a、b  2.a、e  3.b、c  4.c、d  5.d、e

   <解答例>:3

   問題 75 日本語促音の特徴はどれか。

   a.無声音である。

   b.無音区間を含む。

   c.無声子音の前にだけ生じる。

   d.先行音の構音位置に同化する。

   e.後続音の構音位置に同化する。

   1.a、b  2.a、e  8.b、c  4.c、d  5.d、e

   <解答例>:2

   問題 76 純音で誤っているのはどれか。

   1.部分音を1個だけ持つ。

   2.線スペクトルになる。

   3.周波数、振幅、位相で時間波形が決まる。

   4.正弦波1周期分の短音も純音である。

   5.周波数に応じた高さを持つ。

   <解答例>:4

   問題 77 基本周波数に関係ないのはどれか。

   1.声帯の振動数

   2.アクセント

   3.イントネーンョン

   4.倍音の周波数

   5.ホルマント周波数

   <解答例>:5

   問題 78 雑音下での音声知覚について誤っているのはどれか。

   1.単音節は単語より明瞭度が高い。

   2.高頻度語は低頻度語より了解度が高い。

   3.有意味語は無意味語より明瞭度が高い。

   4.親密度の高い語は低い語より了解度が高い。

   5.文脈に即した語はそうでない語より了解度が高い。

   <解答例>:1

   問題 79 鼻音化母音の音響的特徴はどれか。

   1.ホルマントが一様に高い。

   2.アンチホルマントがある。

   3.高調波成分が強い。

   4.基本周波数が高い。

   5.高周波雑音が強い。

   <解答例>:2

   問題 80 語中の無声破擦音にみられないのはどれか。

   1.声道閉鎖の持続

   2.声道閉鎖の形成

   3.声道狭めの持続

   4.声道閉鎖の開放

   5.声門閉鎖の持続

   <解答例>:5

   問題 81 音の周波数情報の伝達に関与するのはどれか。

   a.音波と相似の電圧波形

   b.蝸牛神経の発火頻度パターン

   c.蝸牛基底膜上で興奮が最大となる位置

   d.蝸牛基底膜上の進行波の波形

   e.聴覚系の神経活動の総量

   1.a、b  2.a、e  3.b、c  4.c、d  5.d、e

   <解答例>:3

   問題 82 音の心理的大きさについて正しいのはどれか。

   1.音圧レベルが等しい2つの音の大きさは等しい。

   2.1,00O Hzの純音では音の大きさのレベルと音圧レベルの値は等しい。

   3.音圧の増加に伴う音の大きさの増加率は10O Hzより1,00O Hzの方が大きい。

   4.10フォンは1フォンの大きさの10倍である。

   5.10ソーン増すごとに大きさは約2倍となる。

   <解答例>:2

   問題 83 倍音を多数含む周期的複合音の心理的高さを決めるのはどれか。

   1.基本周波数

   2.最もエネルギーの強い倍音の周波数

   3.倍音の強さで加重平均した周波数

   4.倍音の周波数の最大値

   5.高周波の周波数の平均値

   <解答例>:1

   問題 84 誤っているのはどれか。

   1.どの民族も言語を持つ。

   2.どの言語も母音と子音を持つ。

   3.どの言語も語や形態素を持つ。

   4.どの言語も文を成り立たせる仕組みとしての文法を持つ。

   5.どの言語も文字を持つ。

   <解答例>:5

   問題 85 言語の単位を小さい順に並べたのはどれか。

   1.音 素<音 節<語<形態素<文

   2.音 素<音 節<形態素<語<文

   3.音 素<形態素<音 節<語<文

   4.音 節<音 素<語<形態素<文

   5.音 節<音 素<形態素<語<文

   <解答例>:2

   問題 86 「言葉の回復を支える言語聴覚士」の統語構造として正しいのはどれか。

   1.[言葉の[回復を[支える言語聴覚士]]]

   2.[言葉の[[回復を支える]言語聴覚土]]

   3.[[言葉の[回復を支える]]言語聴覚士]

   4.[[[言葉の回復]を支える]言語聴覚士]

   5.[[言葉の回復]を[支える言語聴覚士]]

   <解答例>:4

   問題 87 機能語はどれか。

   1.動 詞

   2.名 詞

   3.助 詞

   4.形容詞

   5.形容動詞

   <解答例>:3

   問題 88 正しいのはどれか。

   1.母語の音韻体系は生得的に組み込まれている。

   2.喃語の抑揚は言語によらず共通である。

   3.音声を聞き分ける能力の方が言語音を発する能力より先に発達する。

   4.喃語期では言語音と非言語音との区別ができない。

   5.母音がすべて獲得された後に子音が獲得される。

   <解答例>:3

   問題 89 日本語について誤っているのはどれか。

   1.実質的意味を表す要素に文法的機能を表す要素が続く。

   2.語彙は和語・漢語・外来語に分けられる。

   3.擬音語・擬態語が豊富である。

   4.漢字から平仮名が、平仮名から片仮名が作られた。

   5.漢字と仮名との併用によって語句の境界が分かりやすい。

   <解答例>:4

   問題 90 誤っているのはどれか。

   1.漢字は表意文字である。

   2.仮名は音素文字である。

   3.表意文字も音を有する。

   4.表音文字は表意文字より字種が少ない。

   5.文字の習得は音声の習得より遅れる。

   <解答例>:2

   問題 91 一語期の特徴として誤っているのはどれか。

   1.発音の間違いには規則性がみられる。

   2.自分の要求を音声で表すことができる。

   3.一定の音声連鎖に一定の意味を結び付けている。

   4.他人とのかかわりを表す語彙を使う。

   5.初語が出た直後から語彙が急増する。

   <解答例>:1

   問題 92 二語期について正しいのはどれか。

   1.一語発話が連続して現れたものである。

   2.動詞の現在形も過去形も使われるようになる。

   3.助詞が正確に使われるようになる。

   4.語順はまだ一定していない。

   5.品詞は名詞と動詞のみが使われる。

   <解答例>:4

   問題 93 幼児期初期の言語発達を促す効果的な働きかけはどれか。

   1.正しい文法を身につけるため組織的な訓練をする。

   2.しりとりなどを通して音と文字との対応を認識させる。

   3.正しい発音ができるまで根気よく訂正し続ける。

   4.ゆっくりと正確な発音で子どもに語りかける。

   5.大人からの一方向的な問いかけを心掛ける。

   <解答例>:4

   問題 94 長期保険はどれか。

   1.医療保険

   2.介護保険

   3.年金保険

   4.雇用保険

   5.労働者災害補償保険の医療部門

   <解答例>:3

   問題 95 保険料の説明として誤っているのはどれか。

   1.厚生年金保険は報酬比例制である。

   2.国民年金保険は定額制である。

   3.健康保険は報酬比例制である。

   4.国民健康保険は定額制である。

   5.労働者災害補償保険はメリット制である。

   <解答例>:4

   問題 96 正しいのはどれか。

   1.精神障害者には申請によって精神障害者保健福祉手帳が交付される。

   2.療育手帳の交付は都道府県知事から申請者に直接行われる。

   3.身体障害者手帳の等級区分は1級から8級まである。

   4.HIV感染者は身体障害者手帳の交付対象になっていない。

   5.18歳以上の知的障害者に交付されるのは健康手帳である。

   <解答例>:1

   問題 97 社会福祉の援助技術の説明として正しいのはどれか。

   a.「意図的な感情表出」は個別援助技術の原則の一つである。

   b.「波長あわせ」の段階とは援助者がグループ過程に入り込んでいく準備期である。

   c.社会活動法(ソーンャル・アクション)とは課外リクリエーション手法である。

   d.ケース・マネージメントとはケースワークのサービス及び文書管理手法である。

   e.「個別化」とは地域援助技術における処遇方針である。

   1.a、b  2.a、e  3.b、c  4.c、d  5.d、e

   <解答例>:1

   問題 98 誤っているのはどれか。

   1.特殊教育諸学校では、一般の小・中・高等学校とは別に学習指導要領が定められている。

   2.教育リハビリテーンョンでは、教育課程において養護・訓練の指導領域を重視している。

   3.特殊教育諸学校では、盲学校・ろう学校・養護学校のそれぞれで職業教育を行う。

   4.教育リハビリテーンョンでは進路指導に職業指導も含まれる。

   5.障害者職業カウンセラーは特殊教育諸学校に配置されている。

   <解答例>:5

   問題 99 言語聴覚士法で正しいのはどれか。

   1.人工内耳の調整は医師の指示を要しない。

   2.免許の効力は免許申請時から始まる。

   3.言語聴覚士の業務は独占業務である。

   4.業務上知り得た人の秘密を漏らしてはならない。

   5.免許に関する事項の変更は10日以内に申請しなくてはならない。

   <解答例>:4

   問題100 正しいのはどれか。

   1.通所授産施設には職親が配置されている。

   2.身体障害者更生相談所には身体障害者相談員が配置されている。

   3.児童相談所には児童委員が配置されている。

   4.知的障害者更生相談所には知的障害者相談員が配置されている。

   5.福祉事務所には社会福祉主事が配置されている。

   <解答例>:5





       『(2001年3月25日)午後の部( 13:30〜16:00 ),全100題 』

   問題 1 脳損傷に起因する構音およびプロソディの障害はどれか。

   1.失語症

   2.発語失行

   3.言語発達遅滞

   4.機能性構音障害

   5.吃音

   <解答例>:2
 

   問題 2 適切な組合せはどれか。

   a.声門破裂音―音声障害

   b.保 続―失語症

   c.反響言語―自閉症

   d.適応効果―吃 音

   e.一貫性効果―構音障害

   1.a、b、c  2.a、b、e  3.a、d、e  4.b、c、d  5.c、d、e

   <解答例>:4

   問題 3 誤っている組合せはどれか。

   1.ABR―聴覚検査

   2.DAF―失語症検査

   3.ICD―疾病分類

   4.IPA―言語音表記

   5.QOL―生活の質

   <解答例>:2

   問題 4「事実と推測を厳密に区別する」と定義されるのはどれか。

   1.信頼性

   2.妥当性

   3.再現性

   4.一般性

   5.客観性

   <解答例>:5

   問題 5 言語聴覚士が行えないのはどれか。

   a.補聴器特性の調節

   b.人工喉頭使用音声治療

   c.スピーチエイドの作製

   d.食道造影検査

   e.聴性脳幹反応検査

   1.a、b  2.a、e  3.b、c  4.c、d  5.d、e

   <解答例>:4

   問題 6 言語治療について正しいのはどれか。

   1.進行性疾患に起因する言語障害は対象としない。

   2.自然回復の途上にある言語障害は対象としない。

   3.知的障害のある成人は対象としない。

   4.ノンヴァーバル・コミュニケーション手段の使用を否定しない

   5.行動論的アプローチは被訓練者の学習能力を前提としない。

   <解答例>:4

   問題 7 正しいのはどれか。

   a.原因を確定してから言語治療を開始する。

   b.原因疾患の治療と言語訓練とは併行して行わない。

   c.言語訓練は学習の般化を期待して行う。

   d.コミュニケーション環境を改善する働きかけは言語治療に含まれる。

   e.ベースラインは治療効果測定の基準となる。

   1.a、b、c  2.a、b、e  3.a、d、e  4.b、c、d  5.c、d、e

   <解答例>:5

   問題 8 交叉性失語について正しいのはどれか。

   1.右手利きの右半球病巣

   2.右手利きの左半球病巣

   3.左手利きの右半球病巣

   4.左手利きの左半球病巣

   5.右手利きの両半球病巣

   <解答例>:1

   問題 9 失語症を最も生じやすいのはどれか。

   1.前大脳動脈領域の梗塞

   2.中大脳動脈領域の梗塞

   3.後大脳動脈領域の梗塞

   4.前・中大脳動脈の境界領域梗塞

   5.中・後大脳動脈の境界領域梗塞

   <解答例>:2

   問題 10 ブローカ失語でみられないのはどれか。

   1.発声障害

   2.呼称障害

   3.理解障害

   4.復唱障害

   5.書字障害

   <解答例>:1

   間題 11 書字障害を生じやすい病巣はどれか。

   a.左角回

   b.左帯状回

   c.左海馬傍回

   d.左中側頭回前方

   e.左中前頭回後方

   1.a、b  2.a、e  3.b、c  4.c、d  5.d、e

   <解答例>:2

   問題 12 読字障害を生じにくい病巣はどれか。

   a.左後頭葉

   b.左ウェルニッケ領域

   c.左ブローカ領域

   d.左側頭葉内側面

   e.左前頭葉底面

   1.a、b  2.a、e  3.b、c  4.c、d  5.d、e

   <解答例>:5

   問題 13 保続を示すのはどれか。

   a.語性錯語

   b.語間代

   c.再帰性発話

   d.同語反復

   e.反響言語

   1.a、b、c  2.a、b、e  3.a、d、e  4.b、c、d  5.c、d、e

   <解答例>:4

   問題 14 失書について正しいのはどれか。

   a.失読に伴ってしか現れない。

   b.文字のイメージは喚起できるが運動に変換できない。

   c.左手利きでは右半球損傷で生じる。

   d.漢字と仮名とで差を生じることがある。

   e.右手と左手とで差を生じることがある。

   1.a、b  2.a、e  3.b、c  4.c、d  5.d、e

   <解答例>:5

   問題 15 高次脳機能障害に最も多く認められるのはどれか。

   1.意識障害

   2.感情障害

   3.症状変動

   4.人格変化

   5.自発性低下

   <解答例>:5

   問題 16 急性期脳損傷患者で見当識と数唱とが障害されているときに考えられるのはどれか。

   1.前向性健忘

   2.逆向性健忘

   3.痴呆

   4.地誌的見当識障害

   5.全般的注意障害

   <解答例>:5

   問題 17 正しいのはどれか。

   1.視覚性失認では認知障害が視覚モダリティーに限られる。

   2.観念運動失行では検査時と日常生活とでできない動作が一致している。

   3.口・顔面失行では口頭命令に対する閉眼が障害される。

   4.半側空間無視では対象の半分が見えないと訴える。

   5.前向性健忘では即時記憶が障害される。

   <解答例>:1

   問題 18 本や新聞の読みが障害されるのはどれか。

   a.Balint症候群

   b.脳梁雛断症候群

   c.Gerstmann症候群

   d.構成障害

   e.半側空間無視

   1.a、b  2.a、e  3.b、c  4.c、d  5.d、e

   <解答例>:2

   問題 19 大脳半球損傷で片麻痺がないとき主に一側上肢に症状が現れるのはどれか。

   a.運動無視

   b.肢節運動失行

   c.観念運動失行

   d.観念失行

   e.半側空間無視

   1.a、b  2.a、e  3.b、c  4.c、d  5.d、e

   <解答例>:1

   問題 20 脳梁離断症状で左手に生じるのはどれか。

   a.失書

   b.触覚性呼称障害

   c.観念運動失行

   d.肢節運動失行

   e.構成障害

   1.a、b、c  2.a、b、e  3.a、d、e  4.b、c、d  5.c、d、e

   <解答例>:1

   問題 21 合併することが多い組合せはどれか。

   a.純粋失読―色名呼称障害

   b.観念失行―地誌的見当識障害

   c.相貌失認―聴覚失認

   d.病態失認―半側空間無視

   e.前向性健忘―逆向性健忘

   1.a、b、c  2.a、b、e  3.a、d、e  4.b、c、d  5.c、d、e

   <解答例>:3

   問題 22 失語症検査の3大目的はどれか。

   a.失語症の有無とタイプの判定

   b.言語治療の手掛かりの取得

   c.障害構造の推定

   d.予後の判定

   e.言語症状の継時的変化の把握

   1.a、b、c  2.a、b、e  3.a、d、e  4.b、c、d  5.c、d、e

   <解答例>:2

   問題 23 正しい組合せはどれか。

   a.標準失語症検査(SLTA)―反応の7段階評価

   b.失語症鑑別診断検査―重症度の4段階尺度化

   c.WAB失語症検査―大脳皮質指数(CQ)の算出

   d.単語のモーラ分解・抽出能力検査―音韻操作能力の評価

   e.発語失行症検査―発声発語器官の機能評価

   1.a、b、c  2.a、b、e  3.a、d、e  4.b、c、d  5.c、d、e

   <解答例>:5

   問題 24 失語症タイプの臨床的判定に有用なのはどれか。

   a.聴覚的理解

   b.読みの理解

   c.短文の書き取り

   d.発話の流暢性

   e.復唱

   1.a、b、c  2.a、b、e  3.a、d、e  4.b、c、d  5.c、d、e

   <解答例>:3

   問題 25 失語症者の「能力障害」に対する実用的コミュニケーション重視の訓練法はどれか。

   a.PACE(Promoting Aphasics' Communicative Effectiveness)

   b.代替コミュニケーション(AAC)

   c.言語理解・表出ストラテジーの獲得訓練

   d.遮断除去法(deblocking)

   e.プログラム学習法

   1.a、b、c  2.a、b、e  3.a、d、e  4.b、c、d  5.c、d、e

   <解答例>:1

   問題 26 AACについて誤っているのはどれか。

   1.AAC能力の開発・促進を通じて生活活動への参加度を高める。

   2.複数のAAC手段からなるコミュニケーション・システムの開発を目指す。

   3.コミュニケーション・パートナーの役割を本人の役割と同様に重視する。

   4.本人のコミュニケーション・ニーズや興味の範囲の拡大を図る。

   5.ジェスチャーや描画に比べてハイテク機器の使用はより良い効果を生む。

   <解答例>:5

   問題 27 後天性小児失語症について正しいのはどれか。

   1.右半球損傷に起因する例が多い。

   2.側頭葉を含む言語野後部の損傷例も出現する。

   3.流暢な錯文法的発話は出現しない。

   4.言語の理解面は保存される。

   5.新造語やジャルゴンを示さない。

   <解答例>:2

   問題 28 発達性言語障害と知的障害とを鑑別する上で最も重要なのはどれか。

   1.社会性

   2.発 語

   3.言語理解

   4.粗大運動

   5.微細運動

   <解答例>:1

   問題 29 自閉症の言語症状について誤っているのはどれか。

   1.純粋語聾がある。

   2.独り言がある。

   3.代名詞の逆転がある。

   4.語用論上の障害がある。

   5.反響言語がある。

   <解答例>:1

   問題 30 1歳6か月児健康診査において「精神・言語発達上問題なし」とされるのはどれか。

   1.視線が合わない。

   2.哺乳ビンで飲んでいる。

   3.母親に甘えてこない。

   4.単語が5個話せる。

   5.後ろから名前を呼んだときに振り向かない。

   <解答例>:4

   問題 31 正しいのはどれか。

   1.妊娠中の遺伝子診断によって言語発達障害のスクリーニングが可能である。

   2.在胎時の異常は言語発達障害をきたさない。

   3.周生期の異常は言語発達障害をきたさない。

   4.発達性言語障害(特異的言語発達障害)から自閉症に進展することはない。

   5.発達性言語障害(特異的言語発達障害)の原因として母親との接触不足がある。

   <解答例>:4

   問題 32 ことばの発達に関係ないのはどれか。

   1.「イナイイナイバー」をすると喜ぶ。

   2.「バイバイ」、「オツムテンテン」などの模倣をする。

   3.ひとりで歩ける。

   4.指さしをする。

   5.ポールのやり取りをする。

   <解答例>:3

   問題 33 精神・言語発達の検査法について正しいのはどれか。

   1.田中ビネー式検査は言語面と視覚認知面とで評価する。

   2.デンバー式発達スクリーニングテストでは発達指数で評価する。

   3.乳幼児精神発達診断法(津守・稲毛)では小児への問診で評価する。

   4.S-S法では言語行動を記号形式−指示内容関係と基礎的プロセスとで評価する。

   5.ウェクスラー知能検査は言語性と動作性とで評価する。

   <解答例>:5

   問題 34 3歳児の発達について誤っているのはどれか。

   1.二語文がみられる。

   2.丸の大きさの比較ができる。

   3.積み木4個でトラックの形をまねして作る。

   4.三輪車をこげる。

   5.スキップができる。

   <解答例>:5

   問題 35 言語発達障害への対応について正しいのはどれか。

   1.言語理解より発語を促す方針が望ましい。

   2.自閉症には保育園通園は好ましくない。

   3.精神発達が境界程度の場合は障害児施設への通園が適している。

   4.表出性発達性言語障害(特異的言語発達障害)には保育園または幼稚園通園が適している。

   5.受容−表出混合性発達性言語障害(特異的言語発達障害)には障害児施設への通園が適している。

   <解答例>:4

   問題 36 知的障害による言語発達障害で常にみられるのはどれか。

   1.摂食の障害

   2.聴覚障害

   3.理解の障害

   4.発声障害

   5.構音の障害

   <解答例>:3

   問題 37 特異的言語発達障害の言語表出が遅れるタイプを示唆する家族の訴えで多いのはどれか。

   1.話しかけを無視する。

   2.ことばを理解できない。

   3.話そうとすると声が出なくなる。

   4.分かっているのに言えない。

   5.発音がおかしい。

   <解答例>:4

   問題 38 単語を理解できない子どもにも適した言語検査はどれか。

   1.ITPA

   2.S-S法

   3.PVT

   4.K-ABC

   5.ことばのテストえほん

   <解答例>:2

   問題 39 前期構文(二語文)の指導・訓練について適切でないのはどれか。

   a.動作主と行為、動作とその対象の理解に留意する。

   b.聴覚的記銘力を伸ばす。

   c.上位語(類名)や数の学習を併行して行う。

   d.絵に対して構文パターンを反復して聞かせ暗記させる。

   e.動作主(主語)が言えるのに述語が出ないときは言語化して聞かせる。

   1.a、b  2.a、e  3.b、c  4.c、d  5.d、e

   <解答例>:4

   問題 40 語用論的アプローチはどれか。

   a.シェイピング法

   b.インリアル法

   c.機会利用型指導法

   d.共同行為ルーティン法

   e.絵カード呼称法

   1.a、b、c  2.a、b、e  3.a、d、e  4.b、c、d  5.c、d、e

   <解答例>:4

   問題 41 AACでないのはどれか。

   1.ひらがな

   2.マカトン・サイン

   3.サウンズ・アンド・シンボルズ

   4.手 話

   5.NSL 86/88

   <解答例>:1

   問題 42 誤っている組合せはどれか。

   1.AAMR―アメリカ母子関係学会

   2.ADHD―注意欠陥/多動性障害

   3.PVT―絵画語彙発達検査

   4.SLI―特異的言語発達障害

   5.LAD―言語獲得装置

   <解答例>:1

   問題 43 自閉性障害の診断基準(DSM-W)に含まれないのはどれか。

   1.対人的相互反応における質的な障害

   2.意志伝達の質的な障害

   3.自傷、他害を含む強度の行動障害

   4.興味の限局、反復的で常同的な行動

   5.3歳以前に始まる機能の異常

   <解答例>:3

   問題 44 脳性麻痺による言語発達障害について誤っているのはどれか。

   1.摂食障害を伴う例が多い。

   2.構音指導では全身的な運動発達に配慮する。

   3.AACの導入が有効に働く例は少ない。

   4.養育の困難さが日常の母子のやりとりを阻害する。

   5.QOLの向上を図ることが言語指導とともに重要である。

   <解答例>:3

   問題 45 特異的言語発達障害について正しいのはどれか。

   a.知能障害を持つ児がみられる。

   b.視覚性認知機能に遅れがみられる。

   c.「特異的」という用語は「軽度」と同義である。

   d.表出性と受容-表出混合性とのタイプがある。

   e.学童期になって学習障害をきたす例が多い。

   1.a、b  2.a、e  3.b、c  4.c、d  5.d、e

   <解答例>:5

   問題 46 言語発達障害の臨床で継続観察を要する理由はどれか。

   a.子どもの体調によって結果が変動する。

   b.発達に伴い状態像が変化する。

   c.治療の効果によって大きく改善する場合がある。

   d.検査者が検査法の選択を誤ることがある。

   e.保護者からの生育歴の情報には記憶違いが多い。

   1.a、b、c  2.a、b、e  3.a、d、e  4.b、c、d  5.c、d、e

   <解答例>:1

    問題 47 子どもの言語治療における最近の動向として正しいのはどれか。

   a.新生児医療の進歩による障害特徴の変化

   b.言語障害の神経心理学的理解の深まり

   c.「子どもからことばを引き出す」アプローチ

   d.語彙や統語のような言語要素を重視した訓練

   e.非音声言語刺激を用いた意思伝達法の形成

   1.a、b、c  2.a、b、e  3.a、d、e   4.b、c、d  5.c、d、e

   <解答例>:2

   問題 48 声帯ポリープについて誤っているのはどれか。

   1.声帯の前中1/3の境界部に発生する。

   2.両側同時に発生するのが特徴である。

   3.声帯の出血が原因となる。

   4.声帯の振動に障害を与える。

   5.音声外科の対象となる。

   <解答例>:2

   問題 49 喉頭ファイバースコープについて誤っているのはどれか。

   a.口腔経由で行われることが多い。

   b.硬性鏡より画質が良好である。

   c.硬性鏡より咽頭反射を起こしやすい。

   d.会話や歌唱時の喉頭観察が可能である。

   e.グラスファイバーで画像が作られる。

   1.a、b、c  2.a、b、e   3.a、d、e  4.b、c、d  5.c、d、e

   <解答例>:1

   問題 50 ポリープ様声帯について誤っているのはどれか。

   a.若い女性に多い。

   b.癌化することがある。

   c.両側性であることが多い。

   d. 喫煙との関係が濃厚である。

   e.呼吸困難を呈することがある。

   1.a、b  2.a、e  3.b、c  4.c、d  5.d、e

   <解答例>:1

   問題 51 音声治療の適応でないのはどれか。

   1.習慣的な声の濫用

   2.音声外科術後の治癒過程

   3.声門閉鎖不全症

   4.喉頭悪性腫瘍

   5.過緊張性発声障害

   <解答例>:4

   問題 52 声の衛生の指導について誤っているのはどれか。

   1.咳払いを禁止する。

   2.話す時間を制限する。

   3.風邪を引かないようにする。

   4.ささやき声で話すようにする。

   5.マイクロホンを使用して話す。

   <解答例>:4

   問題 53 無喉頭音声について正しいのはどれか。

   a.食道発声は食道に取り込んだ空気を使う。

   b.食道発声は会話に際し両手を用いなくても可能である。

   c.笛式人工喉頭は肺からの空気を使う。

   d.電気式人工喉頭は駆動力として空気が必要である。

   e.電気式人工喉頭では最も抑揚のついた音声が得られる。

   1.a、b、c  2.a、b、e  3.a、d、e  4.b、c、d  5.c、d、e

   <解答例>:1

   問題 54 気管切開(気切)について正しいのはどれか。

   a.目的は気道確保、補助呼吸である。

   b.緊急時以外には行わない。

   c.カニューレを気道内に固定するためカフを着ける。

   d.人工呼吸器に依存する場合は音声が得られない。

   e.喉頭機能が正常ならばバルブなどによって音声の確保ができる。

   1.a、b  2.a、e  3.b、c  4.c、d  5.d、e

   <解答例>:2

   問題 55 誤っている組合せはどれか。

   1.口蓋裂(様)構音障害―音の誤りの固定習慣化

   2.器質性構音障害―代償的構音

   3.脳性麻痺に伴う構音障害―非進行性不随意運動

   4.運動障害性構音障害―構音器官の運動制限

   5.機能性構音障害―鼻咽腔閉鎖不全

   <解答例>:5

   問題 56 機能性構音障害の評価項目はどれか。

   a.一貫性

   b.被刺激性

   c.適応効果

   d.流暢性

   e.音韻性錯語

   1.a、b  2.a、e  3.b、c  4.c、d  5.d、e

   <解答例>:1

   問題 57 鼻咽腔構音について正しいのはどれか。

   1.母音の種類による出現頻度の違いはない。

   2.鼻咽腔閉鎖機能不全では出現しない。

   3.子音部分でも出現する。

   4.機能性構音障害では出現しない。

   5.鼻息鏡ではその有無が検出できない。

   <解答例>:3

   問題 58「コップ」を/toQpu/と言った場合の/k/を生成させる方法として適切なのはどれか。

   a.ブローイングによって呼気の操作を教える。

   b.舌打ちの動作を行って舌の動きを滑らかにする。

   c.舌庄子で前舌面を軽く押さえて構音する。

   d.口を開いて[■]と言わせ、軟口蓋と舌との接触を図る。

     (注:■は鼻濁音[ガ]の音声表記)

   e.正しい構音をテープレコーダーで繰り返し聞かせる。

   1.a、b、c  2.a、b、e  3.a、d、e  4.b、c、d  5.c、d、e

   <解答例>:5

   問題 59 訓練した音の般化を促進させるための構音訓練上の留意点はどれか。

   a.訓練を系統的なプログラムで実施する。

   b.家庭では構音の練習をしない。

   c.単語での訓練は語頭、語中、語尾における生成を同時に始める。

   d.文章での練習では注意深くゆっくり構音させる。

   e.発話速度を増加して正確に構音させる。

   1.a、b  2.a、e  3.b、c  4.c、d  5.d、e

   <解答例>:2

   問題 60 構音障害を起こさないのはどれか。

   a.アフ夕性舌炎

   b.舌進展癌

   c.舌癒着症

   d.舌下神経損傷

   e.地図状舌

   1.a、b  2.a、e  3.b、c  4.c、d  5.d、e

   <解答例>:2

   問題 61 開鼻声を呈する疾患でないのはどれか。

   1.重症筋無力症

   2.軟口蓋麻痺

   3.アデノイド

   4.粘膜下口蓋裂

   5.眼咽頭筋ジストロフィー

   <解答例>:3

   問題 62 口蓋裂手術におけるプッシュバックの目的はどれか。

   1.嚥下の改善

   2.披裂部の閉鎖

   3.鼻呼吸の改善

   4.口蓋の閉鎖

   5.鼻咽腔の閉鎖

   <解答例>:5

   題 63 舌癌の術後機能に影響を与えないのはどれか。

   1.年齢

   2.性別

   3.病期分類

   4.再建材料

   5.手術からの期間

   <解答例>:2

   問題 64 正しい組合せはどれか。

   1.筋萎縮―運動低下性構音障害

   2.軟口蓋反射亢進―弛緩性構音障害

   3.変換運動障害―失調性構音障害

   4.固 縮―運動過多性構音障害

   5.不随意運動―痙性構音障害

   <解答例>:3

   問題 65 痙性構音障害の発話症状はどれか。

   a.努力性声質

   b.声のふるえ

   c.音の繰り返し

   d.調音のくずれの不規則性

   e.発話速度低下

   1.a、b 2.a、e  3.b、c  4.c、d  5.d、e

   <解答例>:2

   問題 66 正常嚥下時に認められないのはどれか。

   1.食塊形成

   2.鼻咽腔閉鎖

   3.喉頭挙上

   4.喉頭閉鎖

   5.胸腔内圧上昇

   <解答例>:5

   問題 67 誤っているのはどれか。

   1.咽喉頭内視鏡検査は咽頭や鼻腔の腫瘍性疾患の発見に有用である。

   2.咽喉頭内視鏡検査で嚥下時の喉頭所見を検討できる。

   3.咽頭造影エックス線検査で嚥下圧の測定が可能である。

   4.誤嚥がある場合、胸部エックス線検査は必須である。

   5.下咽頭食道造影エックス線撮影は動画として見ることが重要である。

   <解答例>:3

   問題 68 嚥下の運動神経として重要なのはどれか。

   1.舌咽神経

   2.反回神経

   3.上喉頭神経内枝

   4.上喉頭神経外枝

   5.横隔神経

   <解答例>:2

   問題 69 嚥下第2期に収縮しない筋はどれか。

   1.口蓋帆挙筋

   2.胸骨甲状筋

   3.茎突舌骨筋

   4.甲状舌骨筋

   5.甲状咽頭筋

   <解答例>:2

   問題 70 高齢者の嚥下障害について誤っているのはどれか。

   1.神経機能低下による感覚異常

   2.靭帯のゆるみによる喉頭の低位

   3.咽頭反射の減弱

   4.輪状咽頭筋の弛緩

   5.頚椎骨棘増殖による食道の圧迫

   <解答例>:4

   問題 71 嚥下障害の原因とならないのはどれか。

   1.下咽頭癌

   2.喉頭麻痺

   3.喉頭肉芽腫

   4.食道入口部筋の過緊張

   5.特発性食道拡張症

   <解答例>:3

   問題 72 嚥下機能検査でないのはどれか。

   1.下咽頭のpHの測定

   2.放射性同位元素による検査

   3.超音波検査

   4.咽頭圧測定

   5.筋電図検査

   <解答例>:1

   問題 73 嚥下訓練開始の条件で誤っているのはどれか。

   1.むせを訴えなければ開始する。

   2.意識が清明である。

   3.意志の疎通が図れる。

   4.口から食べたいという意欲がある。

   5.自力で空咳ができる。

   <解答例>:1

   問題 74 吃音の病因論について誤っている組合せはどれか。

   1.大脳半球優位説―Travis

   2.診断起因説―Darley

   3.予期闘争説―Sheehan

   4.タイミング障害説―Van Riper

   5.要求能力不一致説―Andrews

   <解答例>:2

   問題 75 吃音の症状について正しいのはどれか。

   1.声の高さや強さの急激な変化が起こらない。

   2.音の繰り返しは子音部分では起こらない。

   3.音の引き伸ばしは語頭のみで起こる。

   4.ブロックは喉頭のレベルでは起こらない。

   5.随伴症状は初期の段階から起こる。

   <解答例>:5

   問題 76 学童期吃音の特徴で正しいのはどれか。

   1.個人差が少ない。

   2.幼児期吃音に比べて症状が進展することはない。

   3.教師・友人との交流、授業中の体験は吃音に影響しない。

   4.家庭や学校に対する環境調整は行わない。

   5.本人と吃音についての話し合いが可能である。

   <解答例>:5

   問題 77 新生児の聴力スクリーニングに役立つのはどれか。

   a.聴性脳幹反応検査

   b.耳音響放射検査

   c.自記オージオメトリ

   d.耳小骨筋反射

   e.蝸電図検査

   1.a、b  2.a、e  3.b、c  4.c、d  5.d、e

   <解答例>:1

   問題 78 聴性行動反応聴力検査(BOA)で正しいのはどれか。

   a.スピーカーで聴かせる。

   b.3歳児に用いる。

   c.被検児に音源が見えないようにする。

   d.ワーブルトーンを用いる。

   e.被検児の反応は一定している。

   1.a、b  2.a、e  3.b、c  4.c、d  5.d、e

   <解答例>:4

   問題 79 C0Rテストで正しいのはどれか。

   1.十分な条件づけが必要である。

   2.新生児から適応がある。

   3.検査音はクリックを用いる。

   4.受話器を被検児に装着する必要がある。

   5.睡眠導入薬を投与する。

   <解答例>:1

   問題 80 聴性脳幹反応検査による聴力推定で最も有用なのはどれか。

   1.1-V波間潜時

   2.V-V波間潜時

   3.W波の閾値

   4.V波の閾値

   5.Y波の閾値

   <解答例>:4

   問題 81 ウイルスによる難聴はどれか。

   1.家族性内耳性難聴

   2.ワールデンブルグ症候群

   3.ペンドレッド症候群

   4.色素性乾皮症

   5.ムンプス難聴

   <解答例>:5

   問題 82 聴覚障害児の言語力の評価方法で誤っているのはどれか。

   1.乳幼児精神発達診断法(津守・稲毛)

   2.MRIによる画像診断

   3.ITPA言語学習能力検査

   4.新版K式発達検査

   5.ビデオ録画による観察

   <解答例>:2

   問題 83 聴覚障害児教育で用いられる言語メディアでないのはどれか。

   1.同時法

   2.手指法

   3.聴覚口話法

   4.ウェファーメソッド

   5.キュードスピーチ

   <解答例>:4

   問題 84 聴覚障害児とのコミュニケーンョンを育てるための親への指導で適切でないのはどれか。

   1.コミュニケーション手段の共有

   2.子どもの表現のフィードバック

   3.正確な発話の要求

   4.適切なアイコンタクト

   5.共感的コミュニケーション態度

   <解答例>:3

   問題 85 聴能訓練に含まれないのはどれか。

   1.音の有無の認知

   2.発音の修正

   3.音の違いの弁別

   4.語音の識別

   5.環境音の意味の理解

   <解答例>:2

   問題 86 伝音難聴を詳しく調べるために用いられる検査はどれか。

   1.純音聴力検査

   2.語音聴力検査

   3.ティンパノメトリー

   4.アブミ骨筋反射

   5.音叉検査

   <解答例>:3

   問題 87 語音聴力検査について正しいのはどれか。

   1.伝音難聴では音を強くすれば明瞭度は上がる。

   2.内耳性難聴では音を強くしても明瞭度は上がらない。

   3.後迷路性難聴では難聴の程度に従って明瞭度が変化する。

   4.標準的な検査では単語を用いる。

   5.標準的な検査では文章を用いる。

   <解答例>:1

   問題 88 老人性難聴について正しいのはどれか。

   1.後迷路障害である。

   2.補充現象は陰性である。

   3.高音障害漸傾型を呈する。

   4.一側性である。

   5.ウイルス感染が多い。

   <解答例>:3

   問題 89 不可逆性の聴覚障害を呈するのはどれか。

   a.滲出性中耳炎

   b.先天性風疹症候群

   c.内耳奇形

   d.耳管狭窄症

   e.外耳道閉鎖症

   1.a、b  2.a、e  3.b、c  4.c、d  5.d、e

   <解答例>:3

   問題 90 遺伝性難聴はどれか。

   1.外リンパ瘻

   2.機能性難聴

   3.鼓室硬化症

   4.Alport症候群

   5.耳性帯状ヘルペス

   <解答例>:4

   問題 91 突発性難聴について正しいのはどれか。

   a.両側性に発症する。

   b.めまいを反復する。

   c.聴力回復後、再度聴力が悪化する。

   d.起床時に難聴に気付く。

   e.原因は不明である。

   1.a、b  2.a、e  3.b、c  4.c、d  5.d、e

   <解答例>:5

   問題 92 騒音性難聴について正しいのはどれか。

   1.混合難聴である。

   2.初期にはc5dipを認める。

   3.補充現象は陰性である。

   4.騒音環境離脱後も進行する。

   5.予防に耳栓は役立たない。

   <解答例>:2

   問題 93 中途失聴者への指導プログラムとして適切でないのはどれか。

   1.発語指導

   2.補聴器の適合調整

   3.補聴器への適応指導

   4.読話指導

   5.聴覚障害への理解のすすめ

   <解答例>:1

   問題 94 感音性難聴者への話し方として誤っているのはどれか。

   1.ゆっくり話す。

   2.大声で話す。

   3.はっきり区切りながら話す。

   4.口元を見せて話す。

   5.雑音の少ない所で話す。

   <解答例>:2

   問題 95 補聴器について誤っている組合せはどれか。

   1.べント―高音域の出力音圧レベルの増強

   2.誘導コイル―ループに流れる電流による磁界から起電力を発生

   3.音響ダンパー―中音域の周波数レスポンスの調整

   4.イヤモールド―ハウリングの防止

   5.音質調整器―周波数レスポンスの調整

   <解答例>:1

   問題 96 補聴器装用について誤っているのはどれか。

   1.紙の擦れる音がうるさいときは音質調整器で高音部の利得を上げる。

   2.ドアが閉まる時の音がうるさいときは出力制限装置を調節する。

   3.出力音がピーピーいうときはイヤモールドを作製する。

   4.自分の声が響くときはべントを大きくする。

   5.会議で声が聴き取りにくいときは両耳装用を試みる。

   <解答例>:1

   問題 97 人工内耳のマッピングで正しいのはどれか。

   1.先天聾の幼児でもマッピングは容易である。

   2.Tレベルの反応はCレベルより評価しやすい。

   3.アブミ骨筋反射によるCレベルの測定は無意味である。

   4.神経反応テレメトリー(NRT)はマッピングの作成に役立つ。

   5.幼児のCレベルの測定において身体的反応は参考にならない。

   <解答例>:4

   問題 98 人工内耳装用効果の評価と指導とで誤っているのはどれか。

   1.装用時間は装用効果の目安の一つになる。

   2.個々のことばの聴き取り指導よりも会話の機会を増やす。

   3.母音の弁別能と子音の弁別能とはほぼ等しい。

   4.構音では口蓋音が誤られやすい。

   5.補聴器装用時に比べ摩擦音の正確さでは優れている。

   <解答例>:3

   問題 99 視覚聴覚二重障害者とのコミュニケーション手段として適切でないのはどれか。

   1.指点字

   2.手話

   3.拡大文字

   4.サウンズ・アンド・シンボルズ

   5.点字

   <解答例>:4

   問題 100 視覚聴覚二重障害者の社会参加に直接関係ないのはどれか。

   1.訪問看護

   2.盲ろう者への通訳の派遣

   3.通訳者の養成

   4.ガイドヘルパーの派遣

   5.盲ろう者に対するコミュニケーション技術の訓練

   <解答例>:1



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